オピニオン
2019年6月1日
合掌礼拝
Aさん一家のお墓参り。花、線香を供え全員で静かに合掌礼拝。「今日もお参りできて良かったね。また来ようね」とお参りを終えたその時、「ボーッとお参りしてんじゃねーよ」と天から5歳の女の子ならぬ、ご先祖さまのお叱りの声が。なぜAさんはご先祖さまに叱られてしまったのでしょうか。
それは肝心なものがなかったからです。それは「南無妙法蓮華経」のお題目をお唱えすること。ご先祖さまはお花や線香よりご家族が唱えるお題目を何よりもお待ちだったのです。
私たち日蓮宗は南無妙法蓮華経とお題目をお唱えし、仏さまを供養し自身の心を磨き、世界中が幸せになることを目的としています。
小さな子どもに「お題目を唱えると仏さまが喜ぶよ」と教えると大きな声で唱えます。しかし大人になるとどうでしょうか。どうか一寸だけ勇気を出してお題目を声に出してください。仏さまはあなたのお題目を楽しみになさっているのですから。
(神奈川3部布教師会長・上谷泰雅)
