オピニオン
2016年11月10日
見つめる
秋の小学校は運動会、文化祭などたくさんの行事が目白押しです。「必ず見に来てね」と子どもたちはいいます。走る姿、踊る姿、真剣な眼差しなどなど。成長している姿は私たちを温かい気持ちにしてくれます。そこで必ずといって良いほど、子どもたちは親を探します。見つけて、目を合わせてニッコリと嬉しそうな顔をします。子どもは見られて成長する。植物もそう。知人の造園家が植物は見られている所にあると生き生きとして、忘れられている植物はちょっと弱々しかったり、枯れたりすると言っていました。命あるものは見られて成長するということがあるようです。
仏さまは私たちの成長を見ています。しかし、感性が弱まっている私たちには仏さまを感じることができません。南無妙法蓮華経のお題目は感性を高めることができます。唱えてみて下さい。あったかい気持ちになります。そうすれば、仏さまに見守られていることが、きっとわかるはずです。
(大分県布教師会長・亀山環舜)