オピニオン
2015年3月1日
今こそ「希望」を
古代、ギリシャ神話に「パンドラの壺」という有名なお話があります。
パンドラは大神ゼウスからエピメテウスにおくられた女性でした。二人は仲良く暮らしておりましたが、ゼウスから「絶対に見てはいけないよ」と言われて渡されたひとつの壺がパンドラにはありました。見てはいけないと言われれば見てみたくなるものです。パンドラは気になってしまい、ついつい壺の封を開けてしまいました。その瞬間、真っ黒な邪悪な物、病気・災害・暴力・戦争・嫉妬など、あらゆる悪が世界中に飛び散ったのです。そのなかで唯一壺に残ったのは「希望」だったのでした。
今の世の中も、末法。仏さまの教えが信じられないというまさに悪に満ちた世の中です。しかし、末法の今こそ「希望」を持って、日蓮聖人の教えを信じてお題目をお唱えするのが大切なことなのです。
(東京都西部布教師会長・吉田教理)
