オピニオン
2014年11月1日
想いが現実をつくる
8年前、知り合いがいないお寺に入った頃の私は自己中心的で心が曇っていて、空回ってばかり。お寺を出ようかと師匠に相談すると「お寺は住職のものじゃない、檀信徒や地域のものだ」と一喝され、掲示板に「地域の誇りとなるお寺を目指します」と貼り出し、お題目を唱え始めました。
すると見えなかった町の素晴らしさや、お寺の素晴らしさが見えてきて8年経った今、周りにお題目を唱える笑顔の人が溢れていました。「私はここに呼ばれたんだ。この場所でお題目を弘めることが私の役目なんだ」と受け入れ、想いが変わることで周りの現実が変わって行くということを教えられました。人生は色々なことがあります。でもそんな時だからこそ、心からお題目を唱えて、曇った心を綺麗に磨いて、水の流れのように生き続けて行くと、必ず現実の世界が浄土の世界に変わっていきます。一緒に心を磨くお題目を唱え続けて生きていきましょう。
(宮鹿沖布教師会長・吉田憲由)