オピニオン
2014年3月1日
生かして生きる
情報が世の中にあふれ、電子機器の発達も著しく、昼夜を問わず、コミュニケーションを取り合う時代に我々は生きている。しかし、心が満たされず、安心を与えてくれる何かを探しまわり、奔走してしまうこともある。
そんな時こそお題目とのご縁を思い出していただきたい。法華経の教えにより人生のあり方を処し、お題目を自身の柱として生きることで心は安らぎ、仏子の自覚が芽生えてくる。
つまり、法華経の精神をたもつことができれば、我々凡夫も日蓮聖人のように信心が強くなるのみならず、化他行(家族や他の人をもお題目の道に入らしむこと)に励むことができる。
我々は生かされて生きている。この世界をご本仏さまの願いにかなった仏国土にするため、一人ひとりが生かして生きる人間になることが、ご本仏さまそして日蓮聖人のご恩に報いることになることを決して忘れてはならない。
(大阪市布教師会長・芦田勝康)