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2018年12月14日号

京都1 本妙寺で赤穂義士祭

京一181225 (2)【京都1】義士の寺で知られる京都市左京区本妙寺(橋本一妙住職)にて、京都義士会主催の赤穂義士祭が執り行われた。当日は寒い一日であったが、お天気にも恵まれ多くの檀信徒、赤穂義士のファンが訪れた。
本堂東側にある義士宝物館において義士追悼法要が行われ、赤穂市より赤穂市市長明石元秀氏の名代で赤穂義士会交流大使の奥道一二美さんと薮内早智子さんのお二人も参加された。この宝物館には特志者が奉納された四十七士の木像がそろいの装束で槍や刀を手に出陣の姿で祭られている。毎年12月14日の赤穂義士祭当日のみ宝物館に義士遺品遺墨を展示し一般に公開している。法要の後には吉田忠左衛門兼亮、吉田沢右衛門兼貞、貝賀弥左衛門友信、同妻おさんの四名が合祀してあるお墓を墓参した。
午後よりは本堂にて、日本琵琶楽協会関西支部主催による十一名の琵琶の奉納演奏が行われた。

2018年12月12日

お題目で送るお葬式

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「本当の仏教」「葬式仏教正当論」で知られる鈴木隆泰師による冊子。

人生最後の通過儀礼とされる「葬儀」の意味とは。死後はどうなるのかを

法華経から導き出した論理的な解説がわかり易く掲載されている。

寺院での法事や葬儀の際の配り物にも活用されたい。

新書判小冊子63頁

2018年12月10日号

魔王のなかに仏性を見出す

大曼荼羅ご本尊の中段の右端に、第六天魔王という名が列せられている。
なんで魔王なんていう恐ろしい者が、ご本尊の中に書かれているのだろうかと首をかしげる人もいるかもしれない。
この魔王は、お釈迦さまが菩提樹の下でお悟りを開こうとなさった時、これを阻止しようと徹底抗戦した恐るべき者。
ところが、この魔王の実体は神なのである。そのことをご承知だろうか。
神と言っても、キリスト教やイスラム教のような一神教の神ではない。インドは昔から多神教の国。この点では古代日本の神々に類似している。
では、その神々の1人が、なぜ、魔王と呼ばれるのだろう。
それを知るためには、まずは第六天という言葉から考えてみなければなるまい。
インドの神々の世界、天にはいろんなランクがあるのだ。
その中で第六天は他化自在天と呼ばれ、欲界―私たち生命あるものが住む世界―の最高の位置にある。
仏教語辞典によれば、「この天に生まれたものは、他の天の化作した欲境(欲望の対象)を自在に受用して楽を受けるという」と説明されている。要するに、欲しいものは、何でも手に入る世界ということらしい。
まさに天国そのもの。私たち凡夫が思い憧れている世界だと言えるのではなかろうか。
しかし、そこは魔物が棲む世界でもあるのだ。
他化自在天という言葉をよく考えてみたい。他の者を自由自在に変化せしめる天だと読めるではないか。
良い方向に変化せしめようというのであれば、問題はない。だけど、人を自分の勝手気ままに操ろうとすれば、それは神の所業というよりも、悪魔の仕業と考えた方がいい。
天という言葉は、上の世界という意味と、その世界を支配する者との2つの意味を有している。
今の国際社会に目を向ければ、覇権を争う為政者たちが跳梁跋扈している様子が窺える。
天下統一を夢見た織田信長を人びとが第六天魔王と評した気持ちを分かるような気もする。
お釈迦さまでなければ、とても調伏できるような相手ではないだろう。
その手強い相手を退け、お釈迦さまがお悟りを開かれたのは12月8日、明けの明星をご覧になられた時のことだったと仏伝は語っている。
この日を成道会と称することは、今さら述べる必要もあるまい。
しかし、この日が、あの忌まわしい太平洋戦争の開戦の日であったことは、決して忘れてはならないだろう。
現代にあっても、第六天魔王は暗躍し続けていると考えるべきだと思う。
本論に戻る。では、なぜそのような恐ろしい者が、ご本尊に列せられているのだろうか。
たしかに、お釈迦さまは魔王を退けられはした。しかし、その存在までも否定までもなさっていないのである。
むしろ、そのような者の心の中にも仏性はあり、法華経の光に照らされるならば、守護神ともなり、成仏への道が開かれるというのが、長い仏教の歴史の中にあって、宗祖が初めて顕された大曼荼羅ご本尊の世界観だと知るべきだろう。
そう心得、お互い、しっかりお題目を受持し、自身の成仏を願い、世界の平和を祈ろうではないか。
(論説委員・中村潤一)

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新年のご挨拶。

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