2014年1月1日
「立正安国・お題目結縁運動」躍進の年
新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
日本の平和を祈ろう
平成26年の新春を心から慶祝したい。
今年も日本の平和、世界の平和、私達の幸せを祈って精進していこう。
昨年は日蓮聖人小松原法難七五〇年の年であった。本山鏡忍寺を中心に各山で、忍難慈勝に生きられた聖人にご法難の誠が捧げられた。大難四か度の内の小松原法難の七五〇年という大きな節目に遭わさせて頂いた私達は、そのご縁を深く重く受けとめさせて頂こう。
聖人は、「難を忍び、慈悲のすぐれる事、おそれをもいだきぬべし」(『開目抄』)と言われている。
この大慈悲のご生涯は何のためであったのか。一切衆生の幸せを思い、世界の平和を願い、日本の平和を顕現するためであった。この願いこそがご本仏の願いであるから、ご本仏に帰してお題目を唱えろと、上行菩薩の自覚を持って、お題目の公宣流布に命をかけられた。
時あたかも天変地変が相次いでいる。東日本大震災の復興も遅々として進んでいない。福島第一原発の廃炉作業は困難をきわめている。
それに加えて日本を取り巻く国際情勢は厳しさを増し、安閑としてはいられない。
まさに『立正安国論』に述べられているが如くである。
小松原法難七五〇年に遭わせて頂いたことを契機に、聖人の大慈悲の一分なりとも頂いて公宣流布のために立とう。
甲午(きのえ・うま)の年
今年は甲午の年である。
「甲(きのえね)」の年は、草木が新しい芽を出すように、「よろい」の殻を破って新しい革新の動きが始まる年であるという。
その動きは「呷」すしいから慎重に対処していかなければならない年である。
昨年はいろいろな問題が顕在化してくるので、筋道を立てていかないと、一揆のような騒動が起こりかねないから気をつけろという年であった。
今年も新しい動きには、慎しみをもって取り組んでいく年である。
さらに「午(うま)」の年は、逆らう勢力、つまり反対勢力が勃興していくる年であると言われている。
その自然発生的な勢力に対して、共生していくには祈りしかない。大慈大悲・共生共栄のお題目の祈りが、今年ほど必要な時はない。
日蓮聖人のこの大慈悲のみ心を頂くためにも、お題目結縁運動をより一層盛り上げて、平穏無事の年にしたいものだ。
悦びのお題目
日蓮聖人が身延山で『瑞相御書』をお書きになって信徒にお与えになられた。その中に次のようにある。
「人の悦び多多なれば、天に吉瑞をあわらし、地に帝釈の動きあり。人の悪心盛んなれば、天に凶変地に凶夭出来す」と。
つまり希望を持って明るい気持ちになって、毎日を法悦の中で生きていけば、天下が泰平になって佳いことが続き、諸天の守りもあって幸せに過ごすことができるというものである。
悦んで生きることがいかに大切であるかが分かる。しかし悦んで生きるには、どうしたら良いか。それは悦びのお題目を唱えることだ。悦びのお題目は立正安国のお題目である。
日本の平和、世界の平和、私達の幸せを祈るお題目は、私達の魂の叫びだから悦びが涌いてくる。悦びのお題目を唱えて、今年は「立正安国・お題目結縁運動」躍進の年としよう。
(論説委員・功刀定如)