オピニオン

2013年5月1日

北朝鮮の核開発と立正安国運動

北朝鮮の核実験
朝鮮半島は風雲急をつげている。
北朝鮮は、昨年の12月に人工衛星打ち上げ用ロケット発射実験に成功した。これは米国に到達する大陸間弾道ミサイルにつながると云われている。
それに勢いづいてか、今年に入って2月には3回目の核実験を強行した。更に6ヵ国協議を破棄して、核施設の再稼働を表明し、「朝鮮半島の非核化は終わりをつげた」と発表している。
4月1日には最高人民会議で核開発・使用の方制化をしたと伝えられている。
北朝鮮の核開発は、東北アジアだけではなく世界人類にとっての脅威であり、世界の更なる核拡散につながりかねない。特に北朝鮮はイランと深い関係を持っていると云われているので、イランの核保有もおそらく進んでいると思われる。
世界は核のない世界を目ざすどころか、核拡散が急速に進んでいるように思えてならない。核拡散によって、人類が滅亡への一途をたどっているのかと思うと、私達は今こそ真剣に核廃絶に取り組んでいかなければならない。
国連の安保理や日本は、北朝鮮への厳しい制裁措置を取るとしている。しかしどんな制裁としても、核廃絶をしないかぎり核拡散を止めることはできない。
まさに今、核保有国も非核保有国も、人類の叡智と勇気を持って、一丸となって核のない世界の実現に努力するときだ。

核兵器の非人道性
3月の上旬ノルウェー政府の主催によって、「核兵器の人道性に関する国際会議」がオスロで開催された。
この国際会議には、日本を含めて127ヵ国と国連、赤十字国際委員会や非政府組織(NGO)が参加し、核兵器の非人道性について議論が深められた。
しかしながらこの国際会議に米露英仏中の核保有5大国は揃って欠席した。その理由を「従来進めてきている段階的核軍縮への努力のエネルギーが奪われる恐れがある」としている。
この五大国は、地球上に存在する約2万発の核兵器の約97パーセントを保有していると云われている。核のない人類社会を目ざして、責任を持って先導していかなければならない5大国が、この国際会議に欠席したこと自体非人道的であると評されている。まさに然りだ。
核兵器は残酷で悲惨であることを体験した日本は、その非人道性を訴えて、人類の先頭に立って積極的に核廃絶を進めていく天命がある。

 「立正安国・お題目結縁」運動
その日本に、日本は軍事国家になるべきだと主張し、核武装を議論することも選択肢だと、堂々と主張している党首が出てきている。
北朝鮮の核保有を契機に、戦争ができる日本への動きも出てきている。心配でならない。
のどもと過ぎれば熱さを忘れるというが、日本は第二次世界大戦のあの地獄の苦しみを忘れてはならない。特に一瞬にして多くの人命を奪い国土を焦土と化した核兵器が、未だこの地球上にあることを赦してはならない。
法華経は絶対平和の教えである。「我が此の土は安穏にして天人常に充満せり」とある。
法華経の魂であるお題目を信奉する私達は、この崇高な理想を掲げて、立正安国運動にまい進していこう。
絶対平和のお題目を唱える私達には軍備はいらない。ましてや核兵器などはいらない。私達の平和への盾はお題目であることを忘れてはならない。私達の使命は重かつ大である。

(論説委員・刀貞如)

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