ひとくち説法

2016年11月20日号

お題目はお天道さま

子どもは成長していくと、大好きだったお父さんお母さんにだんだん素直になれなくなります。でも親離れしていく上で大事なことです。ある父子家庭の信者さんの話です。「私の話も聞かないで、いつも仏頂面でお題目ばかり唱えているお父さんなんか大っ嫌い!」。ちょっと早く大人になった女の子は高校から県外に出て親離れをしました。大人になって苦労を覚え、親になり子どもを育てました。お父さんが歳をとり病気をして気づきました。小さいころのお父さんの温もりと、あの時のお題目が誰のためのお題目だったかに。「お題目はお天道さま。人と人との間にある冷たいものを溶かしてくれる」。あの時お父さんが唱えてくれたお題目。今度は私が唱える番。お父さんの病気が治りますように、そして子どものために唱えていく。今はわからなくてもいつか必ず気づくからと。「お題目はお天道さま。空を見上げればいつも温かく見守ってくれています」。

(宮崎・鹿児島・沖縄県布教師会長・吉田憲由)

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2016年11月10日号

見つめる

秋の小学校は運動会、文化祭などたくさんの行事が目白押しです。「必ず見に来てね」と子どもたちはいいます。走る姿、踊る姿、真剣な眼差しなどなど。成長している姿は私たちを温かい気持ちにしてくれます。そこで必ずといって良いほど、子どもたちは親を探します。見つけて、目を合わせてニッコリと嬉しそうな顔をします。子どもは見られて成長する。植物もそう。知人の造園家が植物は見られている所にあると生き生きとして、忘れられている植物はちょっと弱々しかったり、枯れたりすると言っていました。命あるものは見られて成長するということがあるようです。
仏さまは私たちの成長を見ています。しかし、感性が弱まっている私たちには仏さまを感じることができません。南無妙法蓮華経のお題目は感性を高めることができます。唱えてみて下さい。あったかい気持ちになります。そうすれば、仏さまに見守られていることが、きっとわかるはずです。

(大分県布教師会長・亀山環舜)

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2016年11月1日号

快適は苦の始まり

人はさまざまな行為を快い、不快に分けて考える。美味しい食事を豊富に食べ続ければ、四大不調となって病気を招く原因になるだろう。好きな人と会うのは楽しいが、別れるときは悲しい。つまり自分にとって快いこと、楽しいことと思っていたものが、実はすべて「苦」の始まりというわけだ。しかしそれに気づかない限り、私たちは、「苦」の元となる「快適」ばかりを追うほど、さらなる苦の因を作り続け、いつまでたっても魂の安らぎを得ることができない。自分に都合のよいものはどこまでも欲しがり、都合の悪いものはなかったことにしたがる根本、それが無明である。その無明の状態から生まれる煩悩が苦の正体だ。一切の煩悩は三毒(貪・瞋・痴)から発生するとしている。自らが率先して苦を増やしている愚かさに気づき、仏の存在、法華経を信じ求め、お題目をお唱えする心を起こす。これこそが、速やかに仏心を成就することの第一歩なのだ。
(長崎県布教師会長・今泉智薬)

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