ひとくち説法
2025年3月10日号
必ず春がくる
世の中は、災害が多発しています。水害から復興した自坊・妙栄寺ですが、昨年の能登半島地震で本堂床が多少の波を打っております。しかし、我慢できる範囲です。当時住職だった師父は94歳、要介護3で、介護生活真っただなかです。先の見えない日々で、介護は続くよどこまでもです。
災害に遭った人も、日々の生活で苦しみを感じている人も、苦しいことはやはり苦しいのです。介護は大変だけど、父も私も、まだまだ体は丈夫。デイサービス、ショートステイで施設にも助けてもらっています。なのでもうすでに変化の人に出会っているのです。日蓮聖人は、 「法華経を信じ、お題目をお唱えしている人がもし人生の苦難に遭われたとしたら、季節の冬であると受け止めなさい。冬の後には必ず春がやってくる。古来冬から秋に逆戻りしたことはない」と励まされました。苦しい時は苦しいと言い、助けを求め、それでも諦めない、一緒に無理せずやっていきましょう。(新潟県東部布教師会長・望月是祥)

2025年2月20日号
仏さまと神さま
「仏さまと神さまはどう違うのでしょうか?」
と尋ねられました。私なりの解釈で「神社に神さまはいらっしゃいますが、神社には人がどう生きていけばよいのかという教えはありません。私たちには法華経というみ教えがあります。神社の境内には神さまのいわれはありますが、生きる教えなどはないと思います」と答えました。
次に「実家は〇〇宗で、法事などでお題目は唱えにくいのですが、いいのでしょうか」と尋ねられました。「実家でも神社でも、大きい声でお題目をお唱えできなくても、せめて心のなかでお題目をお唱えしてください。お題目は1つの仏神を称えるのではなく、妙法蓮華経という教えを信じていますという証なので、どこでお祈りしても良いのです」と話しました。
いろいろな宗教施設に行く機会があることでしょう。いつでもどこでも心に口に身にお題目を持ち、その光明に照らされてみてください。(三重県布教師会長・鷲阪仁昭)

2025年1月20日号
世界ぜんたいの幸福
紫金山・アトラス彗星をごぞんじでしょうか。天文界では令和6年の話題の1つでした。この彗星は1年半前に発見され、肉眼でも観測されました。我々がよく知っているハレー彗星とは違って2度と戻ってこないといわれています。
さて今から100年前、この広大な宇宙と鉄道、そして法華経を融合してできた物語があります。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』です。賢治の有名な言葉に「世界ぜんたいが幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」があります。これは日蓮聖人の教えに基づくものです。
昨今は個人の幸福がまず優先され、全体の幸福は二の次になりがちですが、日蓮聖人は「私たちの存在が世界の中の1つで、この世界と切り離すことはできない」とおっしゃられています。
世界情勢が不安定になっている今こそ、お釈迦さまの願いが包み込まれている「法華経」「お題目」によって世界の幸福を祈りましょう。(愛知尾張布教師会長・則武幸嗣)




















