ひとくち説法
2018年2月20日号
伽羅のお線香
私は伽羅のお線香が大好きである。上品な香りが空間を清め、消えた後の「残り香」が身心を癒やしてくれる。
お線香といっても実にさまざまな種類がある。長いものもあれば短いものもある。太いものもあれば細かいものもある。香りも値段もさまざまである。
お線香にとって一番大事なことは、一度火を点けたら途中で消えることなく、最後までしっかりと燃え尽きるということ。そして消えた後に残る香りが、そのお線香の価値を決める。
私たちの人生も同じである。人それぞれ命の長さは違う。歩む道も皆それぞれ。しかし一番大事なことは、仏さまからいただいた命を、自ら途中で消すことなく、最後までしっかりと全うするということ。そして亡くなった後に残る香り(善徳)が、その人の価値を決めるのです。
「ああ、いい人だったなあ」と言ってもらえるよう、日々心の修養に励んでいきたいものです。
(福井中部布教師会長・廣橋是晃)
伽羅のお線香
私は伽羅のお線香が大好きである。上品な香りが空間を清め、消えた後の「残り香」が身心を癒やしてくれる。
お線香といっても実にさまざまな種類がある。長いものもあれば短いものも。太いものもあれば細かいものも。香りも値段もさまざまである。
お線香にとって一番大事なことは、一度火を点けたら途中で消えることなく、最後までしっかりと燃え尽きるということ。そして消えた後に残る香りが、そのお線香の価値を決める。
私たちの人生も同じである。人それぞれ命の長さは違う。歩む道も皆それぞれ。しかし一番大事なことは、仏さまからいただいた命を、自ら途中で消すことなく、最後までしっかりと全うするということ。そして亡くなった後に残る香り(善徳)が、その人の価値を決めるのです。
「ああ、いい人だったなあ」と言ってもらえるよう、日々心の修養に励んでいきたいものです。
(福井中部布・教師会長廣橋是晃)
2018年2月10日号
1日の始まりは感謝の言葉から
私は毎朝、本堂の御宝前で額ずいた後、合掌しお釈迦さまと日蓮聖人を仰ぎ見て「今日も命をいただきありがとうございます。今日も一日、精一杯つとめさせていただきます」と感謝の言葉を申し述べてから勤行を始めることにしております。
それは、自己が御仏や神々、ご先祖さまなどによるご加護やお導き、また家族はもとより、御心にお留め下さるご寺院や檀信徒、知己など大勢の方から頂戴するお心遣いや物心両面にわたるご支援によって、かけがえのない命を長らえて、今日も新たな1日を始められることに、心の底から感謝しているからなのです。
このような思いから、1日を始めるにあたり、感謝の気持ちを言葉にして表したくなるのです。
日々頂戴する数多くのご恩に、わずかでも報いられるよう、感謝の気持ちを忘れず、御仏に対し今日1日の努力をお誓い申し上げ、日々精進を重ねたいと思うのです。
(石川県第2部布教師会長・中屋隆邦)