オピニオン
2023年12月1日
喜びの笑いで
檀信徒宅へお参りに行ったときのことです。
呼び鈴を押し、玄関を開けると会ったことのない子どもが出てきました。見たところ小学校低学年の男の子です。
私が「こんにちは」というと、男の子も「こんにちは」と返してくれました。
「礼儀正しいね」と誉めると、その子は恥ずかしかったのか、「ニャオー」と猫の鳴き声を真似しました。男の子が「お母さん猫の声がでちゃった」というと、その姿がかわいらしく、みんなの笑いで包まれました。
その後のお参りは、和やかなものとなりました。笑いには、いくつかの種類があると龍樹菩薩はいっています。それは、喜びの笑い、怒りの笑い、他人を軽蔑しての笑い、珍しいことを見ての笑い、恥ずべきことを見ての笑い、などです。
私たちは、喜びの笑いで、力強くお題目を唱えていきましょう。
(北海道西部布教師会長・川上大誠)