オピニオン
2023年11月20日
妙とは蘇生の義なり
人間の細胞は長らく60兆個あるといわれてきましたが、最近の学説では37兆個といわれているそうです。いずれにせよ計り知れない数です。
しかもそれが刻々と入れ替わっていて、胃の粘膜は3日ほど、皮膚は1ヵ月、血液は2~3ヵ月、骨も2~3年で細胞が入れ替わるそうです。
「どうせ私なんか、変わりたくても変われない」と思っていても、自分が気付かない間に細胞は次々と新しく生まれ変わっているのです。
日蓮聖人は「妙とは蘇生の義なり。蘇生と申すはよみがえる義なり」(『法華題目鈔』)とお示しです。
妙とは法華経であり、お題目です。
お題目で何がよみがえるのでしょうか。それは忘れかけていた仏の心、死にかけていた仏の種がよみがえるのです。
お題目に縁のある細胞を増やし、今より素晴らしい新しい自分を目指してみませんか。
(北海道東部布教師会長・森脇智亮)