オピニオン
2023年3月1日
幸せに気づく
コロナ禍におけるさまざまな制限は緩和されつつありますが、感染症に心配することなく自由に過ごせるにはもう少し時間がかかりそうです。
この先、何も心配せずマスクを外して自由に出歩いたり、仲間と会食をして楽しくお喋りをしたり、そんな時が来ることを皆が心から待ち望んでいるでしょう。しかしよく考えてみると、数年前までは、この生活は当たり前のようにあったのです。どれほどその暮らしが幸せなものであると気づいて過ごせていたのでしょうか。
当たり前なことなど何1つとしてありません。すべてが有ることが難しい有り難いことなのです。それに気づけた時に初めて私たちは幸せを頂けるです。コロナという苦難を通じて、日々の暮らしでさえ当たり前ではなく、有り難いと気づかされました。苦難や困難という難からも有り難さに気づくのです。有り難いという心を持てばコロナ後の未来はたくさんの幸せを頂けるでしょう。
(島根県布教師会長・小川廣延)