オピニオン
2023年2月1日
輪
お仏壇の前やお寺にお参りした時、お題目を唱えます。
その時、何を思い、唱えていますか。供養、祈り、願いなど、人それぞれの思いを込めていると思います。
法華経には、「私たちみんなが仏の心を持っていて、その心を大切にしなさい」と説かれています。仏の心とは、まわりに「慈しみ」や「思いやり」の心で接することです。しかし日常生活でついつい忘れがちな仏の心。怒りや妬みなどにとらわれがちな私たちの心なのです。
お題目を唱えるとき、怒りや妬みなどにとらわれていないか、自分の心を確認してみましょう。自分が仏の心でいられるように意識することが大切です。
私たちの心がけで、私たちの心は変わります。人と人とが「慈しみ」や「思いやり」の心で交わる輪を大きくしていきましょう。
(山口県布教師会長・藤井慎一)