オピニオン
2022年5月20日
お寺で養う感謝の心
コロナ禍の影響で、お寺の行事を縮小したり中止することが増えています。なかでも次世代を担う子どもたちを対象とした「修養道場」がお寺で開催できないことは、とても残念です。
能登の日蓮宗青年会では、修養道場に参加できない子どもたちに自宅でも修養ができるよう、お経のテキストや食事の前に唱える「食法」を贈っています。その「食法」とは次の内容です。
「私たちは、自然の恵みをいただいて生かされています。これは仏さまの慈しみと思いやりです。たとえ一滴の水や一粒の米であっても、たくさんの命と苦労によってなりたっています。私たちはそれによって心と身体を養い、仏さまの教えを守り、たくさんのご恩に感謝して、これをいただきます。南無妙法蓮華経」
子どもたちが仏さまを敬い感謝の心を育む大切な3日間。本堂いっぱいに集う子どもたちと大きな声でお題目を唱える日を待ち遠しく思います。
(石川県2部布教師会長・藤井昭光)