オピニオン
2022年1月20日
歴代住職のお年忌
昨年10月24日は当山の先々代住職・藤原善栄上人の第37回忌でした。ちなみに先代住職は私の妻です。
当山では藤原上人の遷化後、信徒が自発的に上人の月供養を36年ひと月も休むことなく続けています。上人は若いときにさまざまな宗教遍歴の後にお題目と出会い、感銘を受け法華経信仰を続け出家し、当山に52歳で入寺しました。檀家は多くはありませんでしたが、持ち前のバイタリティーと本物の感応を持ち、たくさんの信徒を作りお寺を盛り上げました。客殿を建立しましたが、悲願の本堂建立を道半ばにして遷化しました。
檀信徒の楽しみに上人のお説教があり、経験や体験談を話して、締めは必ずお題目が一番だから唱えなさいと勧められたそうです。これは自身の修行から自信が確信に変わり、聞く人の人生に影響を与えたのだと思います。我々も上人を見習い、夫婦二人三脚で精進していきたいと思います。
(静岡県西部布教師会長・松田成幸)