オピニオン
2021年9月20日
必要なもの
薬王菩薩本事品という法華経の23番目のお経に、「如病得医 如暗得灯(病に医を得たるが如く、暗に灯を得たるが如く)」という一節があります。私たちは、暗い所では灯りが必要であって、病気の時にはお医者さんが必要になります。その灯りが法華経ですよという教えです。
私たちは普段の生活の中で、その場やその時に必要なものを手にして生活をしています。
身近なことで言えば、お腹が減れば食べ物が必要であり、喉が渇けば水が必要であって、その食べ物が法華経であり、水が法華経なのです。
これと同じようにご先祖も、ご命日・年回忌・お盆・お彼岸などの節目には、供養が必要であり、感謝の気持ちで南無妙法蓮華経とお唱えしてあげることが大切なのです。
私たちに必要なものがあるように、ご先祖さまにも必要なものがあるということを心掛けて生活しましょう。
(千葉県北部布教師会長・瀬川観常)