オピニオン
2021年2月1日
あたりまえにありがとう
新型コロナウイルスが蔓延して1年。良いところが1つもないと言われるこの疫病ですが、日蓮聖人は「逆境は先生である。こんな時こそ多くのことを学び、気付かせてくれる」とお遺しです。当たり前のように思える日常の何気ないやりとり。この「普通に生きている」ことがいかに有り難いことか改めて気付かされた1年でもありました。
先日、小学生のある作文に出会いました。
~『あたりまえにありがとう』 食べられること、眠れること、学校に行けること、友だちと遊ぶこと、家族で話せること、大人が仕事をすること、健康で安心なこと、それはあたり前だった、それが幸せに変わった~
まさにそう思えるその心こそ「生きる意味」においてとても大切なことだと気付かせてくれました。あたりまえが、どれだけありがたいことか。いつも心に留めて、今こそ、ひとつ心にお題目を唱え、この疫病難を皆で乗り越えて参りましょう。(宮鹿沖布教師会長・吉田憲由)