オピニオン
2020年2月1日
佐渡のご霊跡へ
本年は、日蓮聖人の佐渡ご流罪から750年となります。文永8年(1271)10月28日、流罪地の佐渡島へ到着された聖人は、翌年の2月、雪中の塚原三昧堂で弟子信者に形見として『開目抄』を著されました。聖人はこの書の中で、久遠のお釈迦さまから末法の世の中に法華経・お題目を弘める任務を受けた上行菩薩として自覚に立たれ、「我れ日本の柱とならむ、我れ日本の眼目とならむ、我れ日本の大船とならむ」と、自らを日本の仏教を支える柱・正邪をわきまえる眼目・悟りの彼岸へと渡す大船とならんとする三大誓願を立てられました。
翌文永10年4月には、一谷(現妙照寺)で題目成仏と本尊を明かす『観心本尊抄』を著され、7月には正式な本尊として「大曼荼羅本尊」を顕され、佐渡島で日蓮宗の教義を確立されました。この記念すべき年に佐渡島ご霊跡参拝をご予定下さい。
(新潟県北部布教師会長・小瀬修達)
