オピニオン
2019年10月10日
目標
我々の目標は成仏することであり、仏に成るという目標に近づくためには、「仏の十徳」といわれる行いを心がけ、徳を積まなければなりません。十徳のなかには、「いつでもどこでも苦悩する人のところにやってきて、苦を除き平安と幸福をあたえること」「人びとから尊敬と感謝に値する行いを実践していること」「すべての物事を正しく知り、見極めて人びとを悟りに導く智慧をそなえていること」「煩悩の闇をなくし、人びとの心を明るくすること」などがあります。
お釈迦さまの教えを体得された日蓮聖人は、成仏への方法をご遺文に説かれております。「釈尊の因行・果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す。我等この五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与えたもう」(『観心本尊抄』)と絶対の信をささげ、南無妙法蓮華経とお題目をお唱えすることによって功徳をいただき、仏に成ることができます。お題目修行に励みましょう。
(静岡県東部布教師会長・今村海昭)