オピニオン
2019年4月10日
見方によって
私はずいぶん前から「痛風」という病気になっております。他人からは「贅沢病だよ」と言われ、同情されない病気の1つです。痛風にはいくつかの原因がありますが、その1つにはプリン体の取りすぎがあげられます。プリン体を多く含む商品にはビール・カツオなどがあげられます。しかしこのプリン体は一見悪役のようですが実は身体の元気の元とも言われます。
一面は悪、一面は善、見方によって違うということはよくあります。お釈迦さまは「蛇が水を飲めば毒になり、牛が水を飲めば乳になる」、日蓮聖人は「餓鬼は恒河を火と見る。人は水と見る。天人は甘露と見る」とおっしゃられました。
法華経・お題目の1文字1文字も単なる文字と見るか、1文字1文字を仏さまと見られるかには大きな違いがあります。私たちはお題目の7字を仏さまだと思い、お唱えすることが大事なのではないでしょうか。
(東京西部布教師会長・吉田教理)