オピニオン
2019年4月1日
信じる
自身の難病を公表する人が増えてきました。たとえばオリンピック競泳金メダル候補の池江璃花子さんもその1人です。白血病です。不安の中、公表した勇気に敬意を表します。治療開始直後のブログに「思っていたより数十倍、数百倍、数千倍しんどいです」と。また「東京オリンピックまで499日。1日遅れちゃった。まだまだ諦めないぞ!」っと。五輪出場を目指していることを誓いつつ、東日本大震災の犠牲者に「違う形ではあるけれど私は全力で生きます」と書き込んでいます。難病と戦いながらも、豊かなこころで被災された人たちにまで優しい思いを寄せて、自分の可能性を信じています。日蓮聖人は『法華題目鈔』に「妙とは蘇生の義なり。蘇生と申すはよみがへる義なり」そして、「妙」とは「仏の教えの扉を開きその中に入ること」だと、また、「それ仏道に入る根本は信をもて本とす」と信じる心がすべての根源だと教えて下さっています。
(東京都東部布教師会長・小山内功静)