オピニオン
2018年9月20日
仏教は縁起法
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教・ヒンドゥー教・儒教・神道などの教えをreligionと言います。
お釈迦さまは、出家してヒンドゥー教の教師の下で修行に励みます。間もなく、religionは争いの原因であることに気づいて、修行を捨ててしまいます。「縁起」の法を覚ったからです。
縁起とは、「あらゆる物事は、これあればあれあり、あれあればこれありの関係」のことです。
人間は、誰でも縁起を覚れますから、この真理を、法華経の前半では、「二乗作仏」と表現しています。法華経の後半では、人びとの生活空間である全宇宙はどこまでも縁起ですから、この真理を、「久遠実成」と表現しています。
縁起法は、現代科学の思考法ですから、科学が進歩すれば進歩するほど、法華経の真実性が明らかにされます。当然のことながら、科学の基礎学問分野は、数学と物理学です。
(徳島県布教師会長・萱間顕誠)