オピニオン
2016年9月10日
本物に接する大切さ
日蓮聖人は、多くのお手紙や御遺文を残されています。
内容もお題目・法華経の教えや、地震などの災害に人びとの暮らしに至るまで多岐にわたっています。
現代では活字化されていますので、触れる機会は増えていますが、御真蹟と言われる日蓮聖人がお書きになられたご文章を目にすると、大きく書かれたところがあります。
紙が高級品であった鎌倉時代に文字を大きく書く意味は何だったのでしょうか。その多くはご供養に関係したものでした。
8行書けるところに「鷲目三貫 絹袈裟一帖」と、大きく書かれているのは、ご供養に対する日蓮聖人の感謝の現れなのです。
このことは活字からはわかりません。本物に接する大切さを教えてくれているようです。
「鷲目」についてですが、皆さんで調べてみてくだし。本物の答の答えは何でしょうか。
(愛媛県布教師会長・讃岐英昌)