オピニオン
2016年7月1日
会話のコツ
私たちは何気なくおしゃべりをしていますが、家族や友人、他人から何か質問を受けた時、皆さんはどのような答え方をされるでしょうか。
「あなたは幸せですか」という質問を受けたとしましょう。まず単純に「はい」「いいえ」という答え方があります。あるいはまた「今は幸せだけど、将来は不安です」というように場合に分けて回答することもできます。第3には「幸せってなんですか」と逆に質問の意味を確かめる方法もあります。
第4の方法は沈黙、答えないことです。答えようのない質問には沈黙するというのも選択肢の一つです。釈尊は相手の能力や意図をよく見極めて教えを説かれますが、現実の悩みの解決に役立たない質問にたいしては沈黙されました。また「相手のためになることを語れ」とも教えています。自分の心はことばによって相手に伝わります。会話の際、適切な答え方を選びたいものです。
(岡山県布教師会長・岡田行弘)