オピニオン
2016年5月10日
一人はみんなのために
昨年のラグビーワールドカップで、日本代表チームの快進撃は、歴史的快挙と称えられ、連日の報道では、五郎丸選手のキック前のルーティーンが話題となり、ルール以外のところでもファンが急増するという現象が起こりました。
ラグビーには「One for all,All for one(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」という有名な名言があります。これはアレクサンドル・デュマの『三銃士』が原典ですが、ラグビーだけではなく、生活を営むにも大切な言葉だと思います。
宗門運動のスローガン「いのちに合掌」では、種をまき、育て、花を咲かせ、実をつけるという一連の運動を提唱しています。この運動の担い手である私たち一人ひとりが、みんなのために種をまき、育てるという自覚と行動こそが、宗祖のご降誕をお祝いし、安穏な社会を実現する原点であると言えます。
(奈良県布教師会長・岡田法顯)