オピニオン
2015年9月1日
仏さまとむきあう
「生老病死の憂患あり」お釈迦さまのお言葉ですが、私も持病の治療のため2ヵ月に1度、病院で血液検査と薬をいただいています。診察まで数時間待ち、診察はわずか1~2分。先生はパソコン(電子カルテ)で血液検査の結果を見ながら背を向けて話します。一度も顔を合わせずに診察が終わることもあります。大勢の患者の診察をされているののですから仕方ないとも思いますが…。
それでは、私たちが信じるところのお釈迦さまはどうでしょう。医者と同じように私たちを苦しみから救ってくださいます。違うところは、私たちが願い求めれば、すべての人と向き合ってくださるのです。「あひかまへて、あひかまへて、信心つよく候て三仏の守護をかうむらせ給べし」(『諸法実相鈔』)。法華経を固く信じ、日蓮聖人の教えを素直に受け、忍耐強く、慈悲の心を篤くし、ことに当たっていくなら、三仏の守護と功徳をいただけるのです。
(静岡県西部布教師会長・杉本蓮修)
