オピニオン
2015年4月1日
70年たっても
戦後70年。戦争を体験した人が少なくなっている。第二次世界大戦で日本の戦没者は310万人。そのうち海外では約240万人という。その47㌫の約113万人は海外に眠っている。
激戦地の一つにパラオのペリリュー島がある。先日その日本兵集団埋葬地の地図がアメリカで発見された。国や家族を守るために海外で戦死した兵士の望郷の念に米国人も日本人もないと、米国人が調査し資料を見つけ出してくれたのだ。島では1万人以上が戦死し、まだ約2600人の未帰還兵の遺骨が埋もれているらしい。調査をして早く収骨作業をしてもらいたいものだ。
現在、日蓮宗ではいのちの尊さや平和の大切さを社会に弘め、安穏な社会を築こうと、「立正安国・お題目結縁運動」を展開している。終戦から70年の節目の年にあたり、戦争の悲惨さを省みて、尊いいのちを守る平和のありがたさを人から人へ伝えていかなければならない。
(神奈川県第1部布教師会長・鈴木浄元)