オピニオン
2014年9月10日
終活で考えた
先日「終活~人生の終焉への心構え~」と題したシンポジウムに参加した。主催者の発表では300人の参加が有ったと云う。大半がご高齢の方たちで、関心の大きさを感じた。長寿社会の中、メディアがその不安や心配を煽っている感もあるが、深刻な問題でもある。人生の最終章をどの様に生きるか? 貧しさの中では今日生きるのに精一杯で考える余裕も無いが、豊かな社会であればある程、生きる意味が求められているように思う。「どちらが幸福なのだろうか」と考えてみた。確かに経済や環境に恵まれ、健康であれば云うことはないのであろう。しかし、諸行無常は仏教の真理。だからこそお釈迦さまは正しい生き方「八正道」を説かれた。現代ほど菩薩としての生き方を勧奨する法華経が必要な時は無いと思う。「本当の幸せ」を一緒に求めて行きましょう。
(福岡県布教師会長・渡邊和弘)