オピニオン
2013年12月20日
仏壇をおもてなす
仏壇を安置し、仏祖三宝と先祖の精霊を、お迎えしようとする心はとても尊いものです。強い仏縁なくして成就するものではありません。豪華絢爛な仏檀・仏間ではなくても、大きな篤い信仰があれば、仏祖三宝はお歓びになり、家族にとって心の安らぐ空間となりましょう。
仏壇は自分の心を映し出す鏡でもあります。清い心を映し出している仏壇は清浄であり、心が荒んでいれば日常の生活は乱れ、仏壇も粗末になって表れてきます。
玄関が汚れて雑然としていれば、奥に入らなくても部屋の状態はおおよそ想像がつきます。いつも掃き清め花など飾り、芳香のする玄関であれば、そこに住む家族の生活や人柄、おもてなしの心が見えてきます。そして最も心が動かされ嬉しいのは、喜び溢れた心でお出迎えされることです。仏檀・仏祖三宝に義務や強制でなく、すなおに喜びのお題目を唱えることは尊く美しいものです。
(石川一部布教師会長・伊藤寛仁)
