オピニオン
2013年5月20日
いのちと信仰の相続
「おじいちゃん、お家のお墓には、大きいのや小さい石(石塔)が沢山あるのはどうしてなの」
「昔は、お父さんやお母さんのために、子供がそれぞれ石を建てたんだよ。大きい石を建てたご先祖さまと小さい石しか建てられなかったご先祖さまでは、どちらが偉いと僕は思う?」
「それは大きい石を建ててあげたご先祖さまの方が偉いに決まっているでしょう」
「そうだね、誰でも大きな石を建ててご供養してあげたい気持ちは同じだね。でも小さい石しか建てられなかったご先祖さまは辛かっただろうね。しかし、そのご先祖さまが一所懸命がんばって生きたから、いのちが繋がって、お爺ちゃんがいて、お父さんがいて、僕がいるんだよ」
「なるほど、小さい石しか建てられなかったご先祖さまが頑張ったからお家があるんだね」
「ご先祖さまを大事にしお家の教えを守り、南無妙法蓮華経とご挨拶することが大事なんだよ」
埼玉県布教師会長 廿樂 勝純