オピニオン
2013年3月1日
心の中にも春を
冬の堅かった梅も開花し、春の彼岸へ桃、桜の花と順々に咲き出して、境内は明るい和やかな雰囲気を醸し出し、暖かい季節を迎えます。
日蓮聖人は、そうした季節の変わらぬ移ろいのように大曼荼羅に向かい、法華経を信じ、お題目を唱える者は、一人ももれずあらゆる人は、必ず成仏(人間として完全、円満、永久な精神を得る)するとお教えくださいました。
先師、先人達は、自然現象の中から、人間を、人生を洞察し学んできました。今日の私達は、それらに余りに鈍感となり、心が働かなくなってきたように思います。
人間としての情緒が荒み、不安定となってきたためでしょうか。
お題目の信仰によって、人間としての尊い心(仏性)を呼び起こし、自らの心を完成させ、少しでも世の中を明るく平和にしてまいりたいものです。
東京都北部布教師会長 川俣 観淳
