ひとくち説法
2017年1月20日号
お題目とともに
お釈迦さまは「どうすれば人びとを苦しみから救うことができるか」と修行し悟りを開かれました。そして、たくさんのお経を説かれました。その中に真実の最高のお経『法華経』が説かれました。すべてが仏性(仏さまの心)を持ち、仏さまに成ることができます。仏さまは永遠のいのちを持って、いつも私たちを安らかな仏の心にし、幸せにしたいと願い導いておられます。
日蓮聖人はお題目「南無妙法蓮華経」を唱えることを弘められました。お題目の中には、法華経のすべてと仏さまの真理がそなわっています。まずはお題目を信じることが大切です。赤ちゃんがお母さんを信じ乳を飲むように、お題目を心から信じ命がけで唱えることです。唱えると、仏さまのいのちに包まれ、守られていることがわかり、仏さまの心と一体になって、自分の中の仏さまが顕れてくる。みんなが仏さまのような、安らかな心となるようにお題目を弘めましょう。
(青森県布教師会長・藤本 胤尚)
2017年1月10日号
意根、浄きこと
着膨れの暖に丸くなり1年の無事を想う。春の緑に道を進める木々。夏の暑さに励まされる蓮華。秋の悲しみを癒やしてくれる紅葉。色の濃さを解らずに散る花。幾つも風に吹かれて根を種えている。善い根に育ってほしいと祈りを込める年頭会。多くの自然の中に活かされている私たちの心根。
「未だ無漏の智慧を得ずと雖えども而も其の意根の清浄なること此の如くならん」
日々の歩みは諸根の清浄を得るところ。深く善根を種え六根清浄にして宿世の善根に勤める。
誰しも日々の生活は楽なものではない。楽しいことよりも辛いことの方が多いからだ。
でも、ちょっと考えや見方を変えると理解できることがある。辛い・悔しい・悲しい・怒る・愚痴る・争い・謗る・妬み・怖い・ストレス社会、不満だらけの人生であっても歩みを止めずに精進を続けることが大事。今年も貴方のそばで見守る、ご神仏とともに善行功徳を積み上げましょう。
(秋田県布教師会長・木名瀬了昭)
2017年1月1日号
電化から霊化社会へ
20世紀は、簡単なスイッチオンで、闇夜と徒労を打破する電化生活の普及期でした。しかし、地上の幸福感は今イチで、更に高次の光明と動力源が渇望されます。
それは鎌倉期、宗祖日蓮聖人の三大誓願(我れ日本の柱・眼目・大船とならん)とその方途、三大秘法として、既に準備してありました。
本門の本尊・お題目の光明(霊光)で心の闇を照らして、自身の仏子を開悟(自体顕照)し、本門の戒壇・仏国土建設に向かわずにはいられない(霊力)と言う、本化菩薩集団が霊流を社会に及ぼします。本門の題目・そのアクセスは簡単で、心のスイッチを妙法蓮華経(霊気)にオン(南無)し、口唱するだけでご本仏の守護を得て、安全・安心裡に生活するシステムです。
この不思議な霊化生活を、先ず日本国に実現し、世界に普及するのが21世紀の私たちの使命です。
(岩手県布教師会長・三浦恵伸)