オピニオン
2016年8月20日
来世も法華経
15歳の時に法華経に出会い、そこに説かれている真理を求めて50年近くがたちました。何度諦めかけたことでしょう。しかし、不思議に励ましてくれる人に出会い、この歳まで投げ出さずに歩んできました。
法華経には何が説かれているのかを自問自答して、ようやく愛することと赦すことと見返りを求めない生き方を私たちに勧めて下さっているのだと確信するようになりました。
この答えは若い頃に気づいていましたが、知識として知っているだけで、生きる原動力にはなっていませんでした。
心の成長を願って学んできたはずなのに、50年をかけてようやく1段だけ上がることができただけでした。本当に苦笑いするしかありません。
残された時間のすべてを使って償いの行為をしても、余生の罪業は消えそうにありません。来世もまた法華経に値い奉りたいと願うばかりです。
(香川県布教師会長・高岡完匡)