書評
2013年11月1日
『目からウロコの法華経講話』第五巻
久保田尭隆著
『目からウロコの法華経講話 第五巻』(スイミー)が刊行された。神奈川県平塚市貞性寺住職の久保田尭隆師が4年75回にわたり行った法華経の講話をまとめた好評シリーズで、最終巻となる。
今巻は分別功徳品第十七から普賢菩薩勧発品第二十八まで、あらすじと自らの体験談を交えながらの解説で構成されており、楽しく解りやすい。「自分で読み、自分で考え、自分で語る」姿勢を基本にした解説本だ。
「『法華経』という経典は、読めば読むほど内容の深い教えです。そして汲んでも汲んでも汲み尽くせないほど素晴らしい教えでもあります」(本書「あとがき」より)。檀信徒向けに行われた講演会をまとめたものなので、法華経入門者から、さらに理解を深めたいという人まで楽しめる一冊だ。著者のユーモア溢れた解説は、まさに〝目からウロコ〟だ。
(スイミー発行・水書坊発売 定価2100円)