2016年2月20日
テレビで放映された初詣の風景。アイドルがおみくじを
テレビで放映された初詣の風景。アイドルがおみくじを引いて「上上吉と出ました。ランクは上から2番目です」と、にっこり▼おみくじを引く人の多くは、「クジ」という文字から、当たり外れを意識するようで、自分の引いたクジが何番目かとランクを気にする。家族やグループでおみくじを引いても、だれが1番だ2番だとひとしきり盛り上がるが、書いてある内容は深く読むことなく、木の枝に結びつけて去って行くというのが一般的だ▼『日蓮宗事典』によると御鬮(みくじ)とは「神仏の聖断を乞う誠意より出たもの」と説く。人生の岐路に立ちその判断に迷ったとき、神仏に伺う手立てということだ▼歳始めに今年の運勢はと引いたときも、吉凶の処断は示されているが、たとえ凶でもどうすれば困難を乗り越えることができるか、また吉とはいえ、さらにより良い人生を築くにはどうあるべきか、と教え諭す内容が説かれているのである▼考えてみれば人間一人ひとりの人生をランク付けすることなどできるものではない。華々しい一生を送っても満たされない人もいるだろう。逆に法華経弘通の故、数々のご法難に値われた日蓮聖人のご一生を思うとき、吉とは何か凶とはどういうことなのか。まったく異なった世界の広がりが見えてくる▼今月16日は宗祖御降誕の聖日だ。そのご生涯を偲び、少しでも我が人生の指針としたい。(直)



















