全国の通信記事
2024年3月6日号
大阪三島 大人の学び場 即是道場
【大阪三島】大阪府三島宗務所(魚井啓瑞所長)は、3月6日に高槻市本行寺(山口貴大住職)にて「大人の学び場 即是道場」を開催した。同宗務所では昨年度まで「檀信徒のつどい」という名称で様々な寺院を巡る団体参拝を行っていた。しかし、参加する檀信徒の関係づくりをより重視するべきという声が上がり、それを受けて今年度から新しい企画として「大人の学び場」が立ち上げられた。講師は福井県妙智寺住職の坂井是真師。
本年の企画は大阪府三島修法師会(山口貴大会長)・青年会(三好億人会長)・檀信徒協議会(梶村正俊会長)とも連携し、参加者と寺院の距離を近づける工夫が見られた。
当管区の修法師会は数年前より「一日行堂」を開催しており、今年はあえて「大人の学び場」と同日・同会場での開催とした。水行や大祈願祭と称する法要を、「大人の学び場」の参加者と同じ空間の中で厳修することにより、自然と興味を持つことができるように配慮した結果である。
また、研修の感想を語り合う時間には、ファシリテーターとして各グループに青年会員を配置した。若手僧侶が加わることにより参加者たちは安心して話せたようで、どのグループも積極的な意見交換や感想が飛び交っていた。もっとも、場が温まるまでは踏み込んだ発言が難しいことから、各グループの檀信徒協議会委員たちが話題の提供に尽力した。「講師先生の実体験を基にしたお話は、とても良かった。本当に目頭が熱くなった」という檀信徒協議会委員の感想は他の参加者の共感を呼び、意見交換会の時間が終わるまで話題が途切れることは無かった。
2024年2月11日号
大阪三島 高槻市田中寺星祭
【大阪三島】2月11日、田中寺(清水正樹住職)は、星祭を開いた。本年の同行事は能登半島地震の復興をテーマとしており、例年の祈祷会に合わせ、境内では「義援金カレー」の配布が行われた。100人分のカレーを主になって調理したのはセシル・バートン氏というインド系イギリス人であり、「住職の打診を受け、石川県の子どもたちのためにできることをしたいと思った」と語る。
同寺の近隣には外国語教室があり、バートン氏はこの教室の講師。2年前から月に一度の頻度で、妻や生徒と一緒に同寺の唱題修行に通っている。
バートン氏と田中寺役員は、前日から今回の義援金カレーのために準備を重ね、同日も早朝から煮込んだ。特に大変だったのはじゃがいもと玉ねぎの下準備であるという。
カレーは法要を終えた僧俗に配布され、被災地の復興を願う方々からは多くの寄付が寄せられた。
法要にて年中安泰と世界の平和を祈るとともに、早期復興のための協力を募るという、宗教面・社会面の両方からの支援となった。
2024年2月4日号
大阪三島 高槻市乾性寺節分星祭
【大阪三島】2月4日、乾性寺(阪田祐光住職)は節分星祭を開いた。昨年より、乾性寺では節分星祭に書道教室の講師と生徒を招き、「大写経」と称した書道作品を奉納している。
今年は大人だけではなく、1歳の幼児の手形と6~9歳の児童による写経も加え、参列者のほぼ全員が参加できる形となった。
式中は、住職が墨の付いた筆を誤って踏むなどのトラブルで参列者たちの笑いを誘ったほか、子どもたちによる奉納に拍手を送る参列者の姿が見られた。
「昨年から始まったこの企画は、2年目にしてすでに過去最高のものになっている。とても嬉しい」と住職は語った。