全国の通信記事
2023年12月14日号
栃木 ⻘年会講習会
【栃木】栃⽊⽇⻘会は 12 月 14 ⽇、栃⽊市妙唱寺(近澤岳生住職)洗心閣で、カウンセリングマ
インドの 1 つ 「傾聴」の講習会を開き管内僧侶 5 名が参加し、講習と共に実践を交えて行わ
れた。講師はアメリカでカウンセラー経験のある同寺副住職近澤洋生上人。
傾聴では相手の話と心に意識を向けて「聴く」ことが大事であり、その言葉の背後にある
感情や意図を理解する行為である。その傾聴の意味として、カウンセラーは相手の悩みや苦
しみを知ることができ、相談者は話を聞いて理解してくれる人物と認識し、相互理解する事。
悩みを抱えていると視野が狭くなり、思考の柔軟性を失い、自身の悩みの全体像を把握出来
ない事を整理し、相談者の自己理解に繋げるこの二つの意味があるとされ、相談者自身に解
決への道を探す手伝いをするのがカウンセラーと話された。
2023年12月11日号
栃木 歳末助け合い行脚・読誦会
【栃木】12月11日、歳末助け合い行脚が布教師会(野澤智秀会長)と青年会(野澤優介会長)の共催で行われた。宇都宮市妙金寺と同市法華寺までの区間を管内僧侶10人による唱題と団扇太鼓が鳴り響いた。唱題行脚後、法華寺本堂内で読誦会を行い、2時間をかけて法華経五之巻から八之巻までを読誦した。参加者は令和5年の1年間に報恩感謝し、新しい年へ向けて決意を新たにした。
2023年11月17日号
栃木 社会教化事業協会合同研修会
【栃木】11月17日、近澤岳生栃木社教会会長が住職を務める、妙唱寺洗心閣で栃木・茨城合同研修会が行われた。
栃木県からは社教会会員、一般参加者合わせて23人、茨城県からは相田要錬宗務所長はじめ、長谷川玄昭茨城県社教会会長、茨城社教会会員、寺庭婦人の18人の参加があった。
一切衆生の救済に必要な慈悲の心を養う為に今回は、映画「ぼくはうみがみたくなりました」(自閉症が主人公)を上映後、発達障害について「栃木県発達障害支援センターふぉーゆー」の職員杉本綾子氏に、「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如多動症(ADHD)」「学習障害(LD)」「高次脳機能障害」の特徴と対応について話して頂いた。映会を観たことで発達障害がどの様な症状なのかを知ることが出来た。研修会でも発達障害の特徴は、映画の場面を例に上げて具体的に説明をした。参加者からも「映画を観ることで、研修も分かりやすかった。」「映像と講習の両方で、具体的に理解できた。」などの感想を聞くことが出来た。
「発達障害により日常生活を送る上で困難を起たしている方々を理解し援助することは、仏教の教え『慈悲の心』そのものである。」と近澤会長は語る。
また、「日蓮聖人は『慈悲なき者を邪見という』(顕謗法鈔)、とあり、僧侶はもっと慈悲の心で、福祉活動に関心を持ち実践するべき。」とも話した。
多様化する現代に対応できる宗教として、社会福祉に関心を持つことは大切なことであり、その知識や経験は檀信徒からの信頼を得るものと確信した。