全国の通信記事
2023年7月24日号
愛媛 経王寺子ども修養道場
【愛媛】愛媛県四国中央市豊岡町の経王寺(八竹光一住職)で、7月24日に日帰りの子ども修養道場が開催された。
新型コロナウイルスの感染対策をしっかりと行いながら、12人の子どもたちが参加した。
まず、本堂内で全員が揃って開校式を行った。お経やお題目を唱え、子どもたちの修養道場で「元気で遊べるように」「無事に終わるように」とお経を読んだ。開校式の後は、自己紹介をし、持ち寄った宿題に取り組んだ。昼食時にはみんなで食事の作法を、声を大にして唱え、流しそうめんを楽しんだ。
午後からはスイカ割をし、近くの海水浴場に行った。少子化で、上級生が下級生をみることが少ない中、よい経験をしているようにみえた。ふだんは、顔を合わせない友達や年齢の異なることお互い仲を深めた。参加して楽しんだ一方、厳しさも感じた。慣れないお経にとまどいながら、あまり声が出なかったが、閉会式には元気な声でお経を読み、太鼓をたたきお題目を唱えることができた。
2023年6月27日号
愛媛 七十七箇寺参り
【愛媛】6月27日、本妙寺(西条市国安)の檀信徒19名が、梅雨の合間を縫って今治市の法華寺・法徳寺・妙本寺を巡った。
一行は、各寺院にて法華経を読誦・唱題。参詣先の住職が、さまざまな霊位の追善・追孝供養をはじめ、家内安全や心願成就のご祈願を祈った。その後、南無妙法蓮華経の内証を示す三大秘法などについての法話を拝聴した。
本妙寺は、阿仏房日得上人が行った千箇寺参りにならい、年に1度、四国にある日蓮宗寺院を巡っており、今年で、七十七箇寺を巡った。
2023年6月5日号
愛媛 第46回中四国教区教化研究会議
【愛媛】6月5、6日の2日間に渡り、愛媛県今治市の今治国際ホテルで、第46回中四国教区教化研究会議が開催され、中四国9県より68人の本宗僧侶が参加した。本年は「仏教史から見た供養の形~現代における供物とは~」と題し、飽食の時代と言われてきた現代社会の中で供養、供物の在り方や、近年叫ばれるSDGsの考え方や貧困の問題といかに向き合うかなどを議論した。1日目にまず基調講演として、山口県立大学教授で東京都善應院住職である鈴木隆泰師の「仏教における供養の意味・意義」が発表され、インドや南伝仏教での供養の歴史や経典内の記述から供養と回向の意義などがまとめられ、供養、供物は僧侶自身の研鑽修行が何よりも重要となると結ばれた。講演終了後、4つの分散会に別れ、それぞれの自坊での供養や供物の実践、実状に基づいて、仏飯を供えた後の処理の問題や檀信徒からの法事の供物をどうするかなど供養の現場がいかにあるべきかが議論された。
2日目に各分散会の発表が行なわれ、余剰分の供物はフードバンクやこども食堂への提供、檀信徒への還元、回向の利他精神の再確認、などがあげられ、現代のお寺の在り方について学びや気付きを得て閉会した。