全国の通信記事
2023年3月15日号
大阪三島 一日行堂
【大阪三島】大阪府三島修法師会(山口貴大会長)では、高槻市本行寺で3月15日に一日行堂を開いた。
修法師会では、大阪北部地震、新型コロナウイルス退散、ウクライナ平和、トルコ大地震と、時に応じて祈りの読経を続けてきた。山口会長は、多くの人々の幸せを願い、皆さんの希望を叶える祈りの助けをするのが修法師の勤めであると常々話されていた。
一日行堂は、それを具現化するため始められたのだが、生憎のコロナ禍の下、無参拝で修法師会員だけでの読経を続けてきた。最近の行動制限緩和を受けて、今年初めて堂内での参拝を募って開催することが叶い、頂戴経で直に参拝者と触れ合うこともでき、檀信徒にとっても修法師にとっても充実した法会になったと思う。
最後に、今年修行を終えたばかりの脇田師の法話があって、修行で凡人が超人になることは無いが、行を通して何の変哲もない事の重大さを感じ、生きている中で見えなくなってしまっているものを取り戻すことができるように思えると分かりやすく語られた。
2023年3月9日号
大阪三島 横川定光院日蓮聖人銅像修復始動
【大阪三島】関西唯一の宗門史跡である比叡山横川定光院(橋本一妙主監)では、令和六年に日蓮聖人銅像建立百年を迎えます。
立教開宗前の十二年間を過ごされた日蓮宗の濫觴の地とも言える定光院の護持顕彰は、銅像を中心になされてきました。また、著名な彫刻家である渡辺長男氏の作品で文化財としても価値のあるものです。
百年の年月で全体に傷みが生じ修復が必要なため、護持顕彰会が発起人となり、全国に向けて勧募をお願いしましたところ、多数のご協力を賜りました。令和六年の落慶法要に向け今年度中に工事を終える必要があり、三月八日に関係各社の代表と定光院との間で、工事の日程調整および手順についての話し合いを行い仮契約を行いました。
今後、立教開宗の聖日である四月二十八日に抜魂式を行い、五月中旬より工事を行う予定です。なお、勧募の期間は九月末となっていますので、今後ともご協力をお願いします。
2023年2月15日号
大阪三島 脇田義成師帰山奉告式
【大阪三島】管内にとって五年ぶり、脇田義成師自身にとっては十一年ぶりで住職になってからは初めてとなる帰山奉告式が、三島郡島本町妙本寺(脇田義成住職)にて、二月十五日に行われた。
時より小雪の落ちる中での水行は、参拝者に修行の厳しさを映すようにも見えた。脇田師は、住職就任後、本堂屋根の葺き替え、山門を含む寺観整備、納骨堂の新設と、矢継ぎ早に事業を展開し、満を持しての入行となった。しかしながら、自ら推し進めた事業が真に正しく、祖師に対して胸を張れるものか、檀信徒に理解をしてもらえているかの疑問も残しており、それを問う百日間でもあった。満堂の参拝者は、行の成果を示すものであり、不安を払拭するものであったと思える。
そして、十一年前とは異なり、妻や子供に留守を託しての修行であり、幾度となく自坊の事が気にかかったと話されていた。式の最後に、ご家族から花束が贈られ、万感胸に迫るものを抑えながら、全ての人々に感謝の意を述べられた。