全国の通信記事
2023年1月17日号
兵庫東 阪神淡路大震災から28年
【兵庫東】青年会は1月17日、神戸市東遊園地公園で行われた「神戸市震災1・17のつどい」の会場と淡路島岩屋漁港で震災犠牲者の慰霊法要を営んだ。
「神戸市震災1・17のつどい」は毎年、震災発生時刻の午前5時46分に慰霊碑のある同公園にて開催される。震災から28年がたち、震災を未経験の世代が増えてきたことから、世代を超えて人や思いを結ぶという願いを込め、約1万本の竹灯籠や紙灯籠を市民らが並べ、「むすぶ」の文字が作られた。公園の一角で青年僧の読経が始まると、ともに手を合わせて慰霊の祈りを捧げようとさまざまな年代の人が集まった。その後、震源地近い淡路島へ移動して慰霊供養を営んだ。参加した会員僧侶は、震災の記憶を風化させないよう供養を続け、次の世代に伝え続けていく役割を改めて心に刻んだ。
同日、明石市の宗務所では釋孝修所長を導師に慰霊法要が営まれ、管内の僧侶檀信徒の犠牲者名簿が読み上げられた。名前を1人ひとり読み上げることは、1人の存在もけして忘れないという意志で、震災未経験世代が増えてきたからこそ、続けていく意義が高まってきた。
2022年11月12日号
兵庫東 絵本「あんじゃり」の原画展
【兵庫東】11月12日(土)より14日(月)までの間、神戸市 本壽寺 客殿にて、イラスト作家NORITAMAによる絵本「あんじゃり」の原画展が開催された。この催しは本壽寺 御会式法要に合わせて行われ、参拝の檀信徒と合わせて100名ほどが参加した。絵本「あんじゃり」は兵庫県東部管区による宗祖御降誕800年の慶讃事業として出版されたものである。また「あんじゃり」とはインドの言葉で「合掌」の意味で、絵本を通じて感謝をするという心が読者に育まれるような内容となっている。参加者は印刷とは違った原画の色合いや、手書きの風味を楽しんでいた。
2022年6月26日号
兵庫東 映画『うまれる』の上映会
【兵庫東】6月26日(日)明石市本松寺にて、映画『うまれる』の上映会が開催され、檀信徒15名が参加した。映画『うまれる』は、「子供は親を選んで生まれてくる」という胎内記憶をモチーフに、命を見つめる4組の夫婦の物語を通して、自分たちが生まれてきた意味や、命の大切さを考える、ドキュメンタリー映画である。上映後、参加者はそれぞれに自身の家族についてや、命についてなどの想いを言葉にした。中には「お寺が仏教だけでなく、命そのものについて考えられる場として身近にあることが有り難い。」との声もあった。『うまれる』は命をテーマにしたシリーズ作品でもあるため今後の上映も検討していく予定である。