全国の通信記事
2023年10月22日号
兵庫東・尼崎市広済寺で大近松三百年祭法要
【兵庫東】10月22日、尼崎市広済寺で大近松三百年祭法要があり、約300人が参列した。近松門左衛門の墓所がある同寺で、三百遠忌の法要が営まれ、尼崎市長を始め多くの芸能関係者が墓前に手を合わせた。なかでも、文楽人間国宝の吉田和生氏は女方の文楽人形をともなって参列し、文楽人形で焼香・墓参を披露した。
近松門左衛門は、江戸時代前期から中期にかけて人形浄瑠璃や歌舞伎の作者として、尼崎や大阪を拠点に活躍した。近松祭は、太平洋戦争より以前、尼崎市と旧小田村が合併したことがきっかけで、始まったとされる由緒ある行事。法要内で、導師の石伏叡斉住職がこれまでの近松の偉業を称える啓白文を読み上げ、追善の誠を捧げた。
2023年8月31日号
兵庫東 吉田日厚師(大本山本圀寺前貫首)本葬儀
【兵庫東】8月31日、三田市妙三寺で前住職・吉田日厚師(大本山本圀寺第102世)の本葬儀が営まれた。吉田師は大本山本圀寺の貫首をはじめ、宗門の要職を歴任され、宗門発展に寄与されてきた。遺弟代表して現住職の武田隆遠師が『師匠はとても暑い8月が好きな方でした。そんな師匠の誕生月でもある8月中に、何とかお送りしてあげたい。わがままを申しましたが、その一念で本日、本葬儀をさせていただいた次第です。一人の僧侶として、一人の人間として、目指すべき師匠でした。』と、謝辞を述べた。
尚、命日は8月18日で、密葬は近親者のみで行われた。法号は、慈雲院日厚大和尚。
2023年7月26日号
兵庫東 第32回蓮の実道場
【兵庫東】青年会は、第32回蓮の実道場を7月26日・27日の一泊二日の日程で開催した。会場寺院は前回と同じく神戸市中央区本妙院とし、宿泊場所は同じく本妙院とした。期間を1日短くし、宿泊場所も外部施設から青年会員の自坊とすることで、昨今の情勢に対応した形となる。計6名と、参加した子どもたちの数は例年と比べて人数こそ少ないが、その分子どもたち一人ひとりに目が届くため、諸々の事柄において密な対応が取れたことは特筆すべきである。慣れない正座に汗をかきながらも読経や仏前作法などの修行に一生懸命に取り組み、そして遊ぶときは目一杯遊び、充実した二日間を送った子どもたち。今回の経験が、彼らの中の「仏種」を育て、そしてその種がいつか花開くことを願ってやまない。