全国の通信記事
2023年8月31日号
兵庫東 吉田日厚師(大本山本圀寺前貫首)本葬儀
【兵庫東】8月31日、三田市妙三寺で前住職・吉田日厚師(大本山本圀寺第102世)の本葬儀が営まれた。吉田師は大本山本圀寺の貫首をはじめ、宗門の要職を歴任され、宗門発展に寄与されてきた。遺弟代表して現住職の武田隆遠師が『師匠はとても暑い8月が好きな方でした。そんな師匠の誕生月でもある8月中に、何とかお送りしてあげたい。わがままを申しましたが、その一念で本日、本葬儀をさせていただいた次第です。一人の僧侶として、一人の人間として、目指すべき師匠でした。』と、謝辞を述べた。
尚、命日は8月18日で、密葬は近親者のみで行われた。法号は、慈雲院日厚大和尚。
2023年7月26日号
兵庫東 第32回蓮の実道場
【兵庫東】青年会は、第32回蓮の実道場を7月26日・27日の一泊二日の日程で開催した。会場寺院は前回と同じく神戸市中央区本妙院とし、宿泊場所は同じく本妙院とした。期間を1日短くし、宿泊場所も外部施設から青年会員の自坊とすることで、昨今の情勢に対応した形となる。計6名と、参加した子どもたちの数は例年と比べて人数こそ少ないが、その分子どもたち一人ひとりに目が届くため、諸々の事柄において密な対応が取れたことは特筆すべきである。慣れない正座に汗をかきながらも読経や仏前作法などの修行に一生懸命に取り組み、そして遊ぶときは目一杯遊び、充実した二日間を送った子どもたち。今回の経験が、彼らの中の「仏種」を育て、そしてその種がいつか花開くことを願ってやまない。
2023年1月17日号
兵庫東 阪神淡路大震災から28年
【兵庫東】青年会は1月17日、神戸市東遊園地公園で行われた「神戸市震災1・17のつどい」の会場と淡路島岩屋漁港で震災犠牲者の慰霊法要を営んだ。
「神戸市震災1・17のつどい」は毎年、震災発生時刻の午前5時46分に慰霊碑のある同公園にて開催される。震災から28年がたち、震災を未経験の世代が増えてきたことから、世代を超えて人や思いを結ぶという願いを込め、約1万本の竹灯籠や紙灯籠を市民らが並べ、「むすぶ」の文字が作られた。公園の一角で青年僧の読経が始まると、ともに手を合わせて慰霊の祈りを捧げようとさまざまな年代の人が集まった。その後、震源地近い淡路島へ移動して慰霊供養を営んだ。参加した会員僧侶は、震災の記憶を風化させないよう供養を続け、次の世代に伝え続けていく役割を改めて心に刻んだ。
同日、明石市の宗務所では釋孝修所長を導師に慰霊法要が営まれ、管内の僧侶檀信徒の犠牲者名簿が読み上げられた。名前を1人ひとり読み上げることは、1人の存在もけして忘れないという意志で、震災未経験世代が増えてきたからこそ、続けていく意義が高まってきた。