全国の通信記事
2023年9月4日号
兵庫北 訃報・清瀬一光師
【兵庫北】令和5 年9 月4 日兵庫県朝来市寳沾山深高寺第十三世、清瀬一光師こと龍光院日教上人が遷化された(世寿90 歳)。深高寺本堂に於いて9 月7 日に通夜、9 月8 日に本葬が行われ、通夜には60 名、本葬には80 名の方が参列され増円妙道を祈念した。龍光院日教上人は日蓮宗大荒行堂再行成満され、兵庫県北部管内では宗務所専任布教師や協議員二期を歴任。朝来市立朝来中学校特別講師や、兵庫県民生児童委員を三期務められるなど地域にも貢献された。6 歳の頃より仏道・書道・篆刻の指導を受けられ、書道九段、篆刻作家など多彩な活躍をされた。
2023年9月1日号
京都1 大本山本圀寺で布教院
【京都1】令和5年度日蓮宗布教院が京都市山科区大本山本圀寺(早川日章猊下)にて9月1日から9月14日の間開設され、全国より布教師を目指す僧侶13名が研鑽を積んだ。
9月12日には、大導師に布教院院長 早川日章猊下、脇導師に布教院副院長 伊藤瑞康師(大本山本圀寺参与)、布教院主任講師 福井清周師(石川 立像寺住職)、講師 塚本智秀師(静岡 圓恵寺住職)、監事 上田尚史師(京都 護国寺住職)、式衆に院生一同の下、宗祖日蓮大聖人龍口法難会並びに布教院歴代先師報恩法要が営まれた。檀信徒や信者合わせて約50名の方々が参詣され、お題目が堂内に響き渡った。
引き続き、卒業試験を兼ねた高座説教が執り行われた。この度卒業試験に臨まれたのは今回の布教院で部長を勤める兵庫県妙法寺住職 園田尚弘師。「心の鏡に映るのは」と題してお話をされた。高座に上がられる前に園田氏は「積み重ねてきた以上のものは出ませんので、今までと同じように一生懸命勤めさせて頂き、宗祖また布教院で練磨されてきた先師の御心に添えるような高座が出来ればよい」と穏やかな表情で語った。高座説教に上がられた園田氏は張り詰めた雰囲気がある中で、一人ひとりを見渡すようににこやかな表情でご挨拶をされ、聴聞者の心を掴むように初めて布教院に入ったきっかけから話出された。日蓮聖人と日朗上人の子弟関係の熱い思いが描かれた繰り弁に移ると、その感動的な場面にハンカチで涙を拭う方が見受けられた。最後に園田氏は「鈍刀をいくら磨いても名刀にはならない。しかし、磨く本人は変わっていく。私は名刀にはなれなくとも、それを磨き続ける人になりたい。仏さまはその心を見守って下さると信じております。皆様にも心の鏡に映る自分自身を磨き、法華経、お題目のご修行とご信仰をお勧め申し上げます」と締めくくられた。
名古屋から来られた女性は「高座説教が好きで、身延で行われた祖伝リレー高座説教にも行きました。貴重なご法話を聞けて大変有難く思います。」また涙されていた女性は「奈良から来ました。すごく良かったです。日朗上人の感情がとても伝わってきました。祖母の代から日蓮宗と繋がりがあり、このようなお話を聞けたご縁に感謝しています。」と語った。
聴聞する人がいてくれるからこそ、高座説教をすることが出来る。院生達は全国より足を運んでくださった方々に感謝の念を忘れることはないだろう。布教院での研鑽を糧に、宗門興隆を担うべく、それぞれの自坊に戻っていった。
2023年8月31日号
兵庫東 吉田日厚師(大本山本圀寺前貫首)本葬儀
【兵庫東】8月31日、三田市妙三寺で前住職・吉田日厚師(大本山本圀寺第102世)の本葬儀が営まれた。吉田師は大本山本圀寺の貫首をはじめ、宗門の要職を歴任され、宗門発展に寄与されてきた。遺弟代表して現住職の武田隆遠師が『師匠はとても暑い8月が好きな方でした。そんな師匠の誕生月でもある8月中に、何とかお送りしてあげたい。わがままを申しましたが、その一念で本日、本葬儀をさせていただいた次第です。一人の僧侶として、一人の人間として、目指すべき師匠でした。』と、謝辞を述べた。
尚、命日は8月18日で、密葬は近親者のみで行われた。法号は、慈雲院日厚大和尚。