全国の通信記事
2022年2月11日号
岩手 第50回春の大祭・平和復興大國祷会
【岩手】2月11日に岩手県遠野市砥森山法華寺(阿部是秀住職)において第50回春の大祭・平和復興大國祷会が行われた。感染症対策ということで僧侶は検査を実施、参列者は本堂、広間や外など密を避けるため分散しての開催となった。
修法師による水行が行われ、気合の入った声が山中に響き渡った。そして本堂にて平和復興大國祷会が行われ、エネルギッシュなお経と祈祷に参列者は手を合わせた。
そして、日蓮宗大荒行堂元正伝師工藤堯幸僧正(青森県聞法寺院主)、日蓮宗大荒行堂元副伝師佐々木瑞英僧正(岩手県瑞然寺住職)が祝辞を述べ、50回目という長期にわたり大祭を続けてきた阿部住職に労いの言葉を贈った。
「震災を経験したと思えば次は疫病。沈む世の中を少しでも上向きに、そして日々平和に過ごせるようお題目におすがりし祈っていきたい」
こういう世の中だからこそ、今出来る事を全力に。阿部住職は、この先も春の大祭を続けていく決意をしめした。
春の大祭はその年の大荒行堂を成満した修法師を招いて行っている。しかし現在コロナ禍の影響で荒行が行われていない為、昨年と今年の大祭は岩手県修法師と有志が出仕している。
2021年12月7日号
岩手 歳末助け合い募金行脚
【岩手】12月7日岩手県遠野市に於いて、岩手県宗務所(阿部是秀所長)主催「歳末助け合い募金行脚」が行われた。
同市智恩寺(西山是文住職)から、岩手県僧侶13人が遠野市の繁華街や駅前を経由し行脚した。
沿道や玄関前で合掌し行脚隊を待つ方、太鼓の音を聞き自宅から駆け寄り募金する方、車や自転車で追いかけて募金する方など様々。お題目とうちわ太鼓の音が遠野市の街に響き渡った。
集まった募金122,902円は、市の社会福祉協議会へ全額寄付された。
2021年3月11日号
岩手 東日本大震災慰霊法要
【岩手】令和3年3月11日、主催:東日本大震災慰霊法要実行委員会、共催:岩手県日蓮宗青年会(東是宏会長)が呼びかけ、全国有志の青年僧、また檀信徒や有縁の関係者等、約50名と共に、岩手県久慈市立正寺(山内義文住職)に於いて、東師導師のもと、10年目の節目を迎えるが執り行われた。法要前には同寺より久慈港(約5キロ)の道のりを、青年僧による唱題行脚が行われ、午後1時から慰霊法要が開始された。この法要では、供養の申し込みによって、約330基の経木塔婆が奉納された。また、この法要では被災地早期復興と新型コロナウイルス感染症に対する疫病退散の祈祷も行われた。その後に、午後2時46分に町内防災サイレンと共に黙祷の時間を迎え、教師、檀信徒ともに早期復興と仏果菩提を祈った。黙祷後、本堂前にて経木塔婆お焚き上げ式が執り行われ、厳かにも盛大な慰霊法要は円満成就となり、檀信徒からは感動と感謝の言葉が溢れた。