全国の通信記事
2022年11月20日号
山形 天童市妙法寺で入寺式
【山形】令和四年十一月二十日、山形県天童市観月山妙法寺に於いて、第十九世矢吹栄修師法灯継承式並びに第十八世矢吹海慶師権大僧正昇叙報告式が、小春日和の中、厳修された。第十八世矢吹海慶僧正は、六十八年間妙法寺の住職として勤められ、「平成の駆け込み寺」と沢山の檀信徒に親しまられるお寺作りに尽力され、現在でも充分に現役として勤められるのであるが、第十九世に法灯を継承して院主となることを決意したのであった。第十九世矢吹栄修上人は、僧侶でありながら山形県県会議員として、山形県の発展に敏腕を振るう方である。また師僧を宗会議員山形市浄光寺御主畑栄明僧正と仰ぎ、小学2年生より佛道修行に励むという姿は、檀信徒の方々を若き日より安心させていたことであろう。観月山 妙法寺は、吉田大八氏に縁のあるお寺である。天童市は将棋の駒造りで有名な街である。新住職の謝辞に、「大八氏が広めた将棋の縁を大切にして『平成の駆け込み寺』より『令和の駆け込み寺』となれるように一生懸命、議員は仕事、住職は役目と二足の草鞋を履いて頑張ります。」という決意があり、出席した檀信徒の方々に安堵の感動を与えたようであった。
2022年6月25日号
山形 米沢市日朝寺で入寺式
【山形】米沢市日朝寺で6月25日、第31世玉木龍晃上人から第32世玉木晃仁上人への法灯継承式が行われ、僧侶檀信徒など約100人が参列した。式に先立ち晃仁新住職が所属する横浜龍神楽所のメンバーによる雅楽で行列が行われ、慶事に花を添えた。
奏楽は、新住職が所属する雅楽会 龍神楽所が担当。講師 豊剛秋氏が鳳笙で華を添え、道場を荘厳した。現役宮内庁式部職楽師の演奏は山形県内寺院で最初。
龍晃前住職より、払子を受け取った晃仁新住職は寺門の興隆、寺檀和融に精進することを誓い、謝辞では「これから百年、二百年と日朝寺が続く為に精一杯護っていきたい」と述べた。檀信徒は無事に入寺式を終えた安堵と共に、新住職を支えて日朝寺を益々盛りたてる思いでいっぱいの様子だった。
2022年5月18日号
山形 小野寺光洋上人本葬儀
【山形】令和4年5月18日、庄内町 余目 慈廣山大経寺において第2世小野寺光洋上人(一乗院日修上人)の本葬儀が執り行われた。大導師に正干与人である鶴岡市 本住寺住職佐藤義彰上人、副導師に副干与人である温海 本隆寺小田正宏上人と東根市 壽遠寺住職兵賀栄真上人を迎え、式衆に有縁寺院が出仕して厳かに本葬儀が営まれた。コロナ禍にも関わらず、上人を慕っていた檀信徒や知人が多く参列し焼香する姿が印象的であった。
式の最後には遺弟の小野寺光良上人が挨拶に立ち、「父であり、師父である光洋上人はとても明るくユーモアがあり、周りの人を笑顔にする人であった。大経寺という寺の名前にかけて『ウチの寺は小経寺だ。』といってよく人を笑わせていた。」というエピソードを披露し、その場が和やかな雰囲気に包まれた。そして「師父亡き後も御題目の信仰を絶やすことなく、当山を守っていくためにますます精進していきたい。」と意気込みを語った。
光洋上人は令和4年5月12日に遷化され、世壽82歳であった。