全国の通信記事
2022年6月25日号
山形 米沢市日朝寺で入寺式
【山形】米沢市日朝寺で6月25日、第31世玉木龍晃上人から第32世玉木晃仁上人への法灯継承式が行われ、僧侶檀信徒など約100人が参列した。式に先立ち晃仁新住職が所属する横浜龍神楽所のメンバーによる雅楽で行列が行われ、慶事に花を添えた。
奏楽は、新住職が所属する雅楽会 龍神楽所が担当。講師 豊剛秋氏が鳳笙で華を添え、道場を荘厳した。現役宮内庁式部職楽師の演奏は山形県内寺院で最初。
龍晃前住職より、払子を受け取った晃仁新住職は寺門の興隆、寺檀和融に精進することを誓い、謝辞では「これから百年、二百年と日朝寺が続く為に精一杯護っていきたい」と述べた。檀信徒は無事に入寺式を終えた安堵と共に、新住職を支えて日朝寺を益々盛りたてる思いでいっぱいの様子だった。
2022年5月18日号
山形 小野寺光洋上人本葬儀
【山形】令和4年5月18日、庄内町 余目 慈廣山大経寺において第2世小野寺光洋上人(一乗院日修上人)の本葬儀が執り行われた。大導師に正干与人である鶴岡市 本住寺住職佐藤義彰上人、副導師に副干与人である温海 本隆寺小田正宏上人と東根市 壽遠寺住職兵賀栄真上人を迎え、式衆に有縁寺院が出仕して厳かに本葬儀が営まれた。コロナ禍にも関わらず、上人を慕っていた檀信徒や知人が多く参列し焼香する姿が印象的であった。
式の最後には遺弟の小野寺光良上人が挨拶に立ち、「父であり、師父である光洋上人はとても明るくユーモアがあり、周りの人を笑顔にする人であった。大経寺という寺の名前にかけて『ウチの寺は小経寺だ。』といってよく人を笑わせていた。」というエピソードを披露し、その場が和やかな雰囲気に包まれた。そして「師父亡き後も御題目の信仰を絶やすことなく、当山を守っていくためにますます精進していきたい。」と意気込みを語った。
光洋上人は令和4年5月12日に遷化され、世壽82歳であった。
2021年10月2日号
山形 宗祖降誕800年慶讃山形管区大会
【山形】10月2日、酒田市妙玄寺において宗祖ご降誕800年慶讃山形管区大会が厳修された。コロナ禍において管区法要自体の開催も一時は危ぶまれたが、宗務所主催の団参も中止することに決定していたため、何とか管区法要だけはという強い思いから、池田所長のリーダーシップの下、準備を重ねて大会開催に至った。当初は檀信徒参加型の法要と考え、中規模ホールでの開催を計画していたが、新型コロナ感染拡大の為、檀信徒の参加を見送ることとして規模を大幅に縮小しての開催となった。
池田義潤山形県宗務所長が大導師を久松玄徳協議員議長、大類秀憲協議員副議長が副導師をそれぞれ務め、式衆は青年僧を中心に構成された。式衆は青年僧らしく声明七曲を厳かな中にもはつらつとした声でお唱えして法要は進められ、法要の中盤、池田所長は宗祖ご降誕800年をお祝いすると共に立正安国実現の誓い、コロナ収束を願った慶讃文を奉読した。また河端孝成修法師会長を修法導師に迎え、修法師7名で御宝前修法を行い、力強い読経の声と木剣の音を堂内に響き渡らせた。法要出仕及び参列寺院、山形県檀信徒協議会会長、妙玄寺総代、総勢約40名が参加した慶讃法要は荘厳且つ厳粛に執り行われた。また参加できなかった檀信徒のために、この法要の模様は委託した業者にカメラ三台を用いて撮影して頂いた。後日撮影された映像を編集して「YouTube」にて公開し、さらにはDVD化もする予定である。
参列した妙玄寺総代の一人は「こんなに大勢のお坊様が一同に会した法要はなかなか見る機会が無い。参列させて頂きありがたい。」と感激されていたのが印象的だった。今回の降誕800年慶讃法要を通して感じたことは、これが単なるお祝いで終わってはいけないということだ。私たち僧侶はこれからも法華経・御題目の弘通に邁進していかなければと覚悟を新たにしたところである。