全国の通信記事
2024年2月3日号
静岡中 寒中修行
【静岡中】1月20日から2月3日まで三澤寺(犬浦壽信上人)、妙覚寺(乙部史賢上人)、 常境寺(金森了脩上人)、妙泉寺(川手正順上人)、興徳寺 (松永泰然上人)の の5ヵ寺による寒行が行われ、寺院関係者、地域住民など約15人が参加をし、地域の安全・安寧を共に祈った。
寒行は寒中修行の略で、1年で一番寒いとされる大寒から節分までの15日間、団扇(うちわ) 太鼓を叩きお題目を唱えて夜の道を行脚する修行のひとつ。
5 寺院による寒行は20年前に再開をし、毎年行われている。
各住職が本堂にて読経後、団扇太鼓を鳴らしお題目を唱え始めると、地域住民が玄関先に立って待ち、住職からはお札が手渡された。
最終日となる3日には、興徳寺 (松永泰然上人)にて3年ぶりとなる豆まきが行われ、地域住民約100名が参加をし、久しぶりの豆まきを楽しんでいた。
寒行による浄財は柚野小学校、上野小学校、両校の読み聞かせの会などに寄付する。
2024年2月1日号
告知:日蓮堂で東日本大震災鎮魂と祈り開催
告知「鎌倉・日蓮堂にて、東日本大震災全犠牲者への鎮魂と祈り。3・11追悼のつどい」を開催」
私達は「喪と復興」の両面を担いながら、これからも「震災の日」には多くの人々と共に想いを継承し、風化させないことが必要でしょう。これからも被災者の苦しみに寄り添い、結んだ絆を、東日本大震災の被災地につなげ菩薩行の実践に精進いたします。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
◇日時・令和6年3月11日(月)
◇場所・鎌倉 日蓮堂
(神奈川県鎌倉市小町2丁目22―10)
◇開演
・午前の部 11時より
「プロローグ」 琵琶の音色 語りと映像
・午後の部 13時より
「鎮魂と平和」声明と筑前琵琶によるセッション。
・14時10分より
東日本大震災追悼―黙祷―「希望の鐘」点鐘
(13時より一般参列者の方々にも鐘をついて頂けます。点鐘された方には限定品を配布。先着順)
◇問合せ先・NPO法人アース(立本寺内)
℡055―253―3314
2024年1月30日号
山梨3 総代研修会
【山梨三】檀信徒協議会(金丸忠仁会長)は1月30日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に「総代研修会」を開催し、管内寺院総代92名がこの研修会に出席した。
長野県伊那市遠照寺住職、松井教一師により『私の出会った仏さま』という演題のもと人生で仏縁により出会った方との関わりを交えながら講演を行った。
法華道―長野県富士見町若宮で甲州街道から分かれ、入笠山東山腹を登り大阿原湿原―仏平峠―荊口―山室を通って伊那市長谷、非持に至る全長22キロの道は平安時代以来甲斐の国と信州高遠を最短で結ぶ重要な道で、この道を通して法華経・日蓮宗が伝えられたことから「法華道」と呼ばれてきた。
しかしこの法華道は道が見えないほど荒廃していたが、その実態に心を痛め、定年後法華道の復興を思い立ち唯ひとりで整備をはじめたのが北原厚さんであった。
北原氏は法華道のある芝平出身で幼き頃より信仰の厚い家族とともにお題目の中で生きてきた。
自身の信仰する法華経・お題目に縁のある道の復興を自身の使命とし、全身全霊で法華道の復興に取り組み、毎日毎日笹薮を刈り続け、10年間かけて整備した。
とにかく法華道を残したい。その想いだけだったという。
現在ではトレッキングコースとして全国から登山客が訪れている。
ひとりの法華経・お題目への想い、故郷への想いが仏縁となって、法華道は未来に語り継がれ、歩き続けられるだろう。
参加者の中には「春になったら山梨と長野の法華経信仰を繋いできた法華道を歩いてみたい」と話す方もいた。
法華経の縁はいろんな形で繋がれていくのだろう。