全国の通信記事
2022年6月8日号
静岡中 山静教区布教講習会
【静岡中】6月8日、身延山大本堂において山静教区布教講習会が行われた。
「日蓮宗伝統の高座説教~身延の祖師を語る」と題し、3名の常任布教師による御一代記がリレー形式で行われた。
まず塚本智秀師(静岡県圓恵寺住職)が誕生から身延思親閣、
次に山口顯辰師(秋田県本住寺住職)が龍口法難から身延、
最後に豊田慈證師(愛知県法華寺住職)が身延下山から御入滅までを語った。
身延山は来年に開闢750年を迎えるということもあり、当日は教師のみならず、檀信徒や参拝の観光客までも聴聞できるように企画された。
本宗の高座説教が従来の儀式として整ったのは江戸時代中期といわれ、一座説教の中で語られる御一代記(祖伝:繰り弁)復権を三師は訴えられた。
聴聞された女性は、日蓮聖人の御生涯を目の当たりにして感激し、思親閣の場面では目頭が熱くなりました。貴重な体験ができ感謝しますと述べていた。
2022年6月3日号
静岡西 金原明善翁の墓碑に参拝
【静岡西】令和4年6月3日 全国日蓮宗保護司会総会参加の僧侶ら30名が、第2日目の日程として浜松市東区天龍川町の妙恩寺(山澤英伸住職)を訪れ、金原明善翁の墓碑に参拝し遺徳を顕彰。保護司会会長で東京都常円寺住職の古河良皓師が墓前回向の導師を務めた。
金原明善翁は、天保3年(1832)生まれ、大正12年(1923)に他界するまで明治開国期の実業家として静岡県西部地域の大河川で「暴れ川」と有名であった天竜川流域の治山・治水などの公共事業家として、私財を投じて静岡西部地域の産業発展、災害に強い社会整備のため植林事業や利水事業に多大な貢献をしただけでなく、教育者として、さらには更生保護事業の創始者として地元では現代でも広く知られている。来年は明善翁没後100年を迎えることから、地元静岡県浜松市の「広報はままつ」誌では今月の記事で明善翁の特集記事が掲載されるなど、生涯を通じて社会のために尽力した明善翁の生きざまにあらためて注目が集まっている。
明善翁は近代的な更生保護思想の源流をつくったとも言われている。明治21年に金原明善ら慈善篤志家の有志が,監獄教誨と免囚保護を目的として、静岡県出獄人保護会社を設立した。静岡県にある日本初の更生保護施設設立の契機となったことから、今回の参拝が行われることとなった。
2022年6月2日号
山梨4 世界平和・立正安国祈念音楽大法要
【山梨4】令和4年6月2日、甲府市総合市民会館において檀信徒協議会定期総会を開催し、新型コロナウイルス感染防止対策で人数制限のある中、僧侶檀信徒約150名が参加した。
総会に先立ち、『世界平和・立正安国祈念音楽大法要』を営んだ。寺庭婦人会による和讃奉詠に始まり、雅楽・読経・御祈祷など祈りを込めた法要が壇上で行われ、檀信徒と僧侶が心を一つに手を合わせた。
研修会として笛吹市定林寺の川久保光隆上人による『菩提寺の発展と活用』~宗門再生計画の目的~というテーマの講演が行われた。講演では、現在の寺院が機能不全に陥っている状況に警鐘を鳴らし、これからは菩提寺の持っていた機能を取り戻し、檀信徒と住職で「魂のふるさと」を作り上げていくことが必要であることが説かれた。
総会を振り返り、檀信徒協議会会長の三井兵部(本妙寺)さんは「少しでも早く世界に平和が訪れるよう願っている。また、講演で聞いたように菩提寺に帰って相談しながら日蓮宗や菩提寺が発展していけるように努めていきたい。」と決意を表した。